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2025.11.27

アイヌ料理屋さん PONCISE

ELEPHANTをオープンした同じ年に北の屋台村でアイヌ料理屋さん @ainu_cuisine_poncise を始めた純子さんには当時からお世話になっていて自分のお店が暇な時はアルバイトもさせて貰った。
そんなお世話になっている純子さんの新しいお店の内装を任せられ何とかやっとこ作り終える事が出来ました。

話は遡り昨年の夏頃 @kaiko_hokkaido の外に置かれていた沢山の虫喰いの跡が残る切り株を見て感動していると、大家さんがこの虫喰いの跡がアイヌ文様の始まりなんだよと教えてくれた。
その事が頭の片隅にあったからなのだと思うがその後いつもお世話になっている材木屋の木蔵さんに行った時、倉庫に立て掛けてあった虫喰いの跡が残る芯がくり抜かれている丸太の柱に目が止まりこれ良いですねー!と言ったところ、持っていって良いよとあっさり頂く事になった。

話は戻り今回の内装の話が決まって直ぐに頭に浮かんだのはあの虫喰いの柱だった。
ただ頂いた柱は丸太の柱が縦に割られた板の様な物でどうやって使ったら良い物か中々イメージが浮かばないまま内装作業が始まった。

そんな中作業が進むにつれネックになってきたのが店舗中央に立つ柱だった。
構造上抜くにも抜けない柱だったので最初は目立たない様に壁と同じく左官で塗るしかないと思っていたが、ある日突然閃いたのはあの虫喰いの柱で覆い新しい柱を建てようと言う「御神木作戦」だった。
しかし手元にある端材だけでは柱を覆うだけの幅は無かったのでダメ元でもう一度木蔵さんを訪ねる事にした。
案の定もうあんな丸太の端材は無いと言われ諦めて帰ろうとしたところ、倉庫の奥からあった!と声が聞こえた。
そして奇跡的に更に同じ様な形の丸太の端材が2本見つかり4本揃う事に。
しかしその4本端材は一つの木から切られた物ではなくそれぞれが曲がったり捩れていたりで果たしてどうしたものか御神木作戦難航と思われた。一先ずやってみない事には何も進まないと大工の親方と二人で端材を並べ合わせて見る、すると意外にも希望の光が見えた。
一つの端材を慎重に切り落としもう一度並べ番線で縛ってみると何とそこには見事な御神木が建ち上がったのだ。
強くイメージしていた景色が色んな偶然や流れを引き寄せて見事目の前に形になったあの時が今回の内装作業の一番のハイライトだった。

何だか御神木作戦の話しばかりになってしまいましたが他にもハプニングの連続で中々スムーズにいきませんでしたが、多くの人の記憶に残る笑福の外観にはほぼ手を加えず出来る限りシンプルに、そして自然と共に調和し暮らしてきたアイヌ文化と繋がる大地を感じられる様なお店をイメージして作りました。

最後の1ヶ月はほぼ毎日住人の様に通ったあの場所も純子さんがあそこに立つ姿を見てやっぱり住人は自分じゃ無かったんだなと思いました笑

でも純子さんが何度も「本当に良いお店だね」と言ってくれた事が何よりも一番嬉しかったです涙
その言葉を聞けて心からやって良かったと思えました、純子さん有難う御座いました!

ポンチセは明日の夕方からオープンです!
音楽イベントや上映会、トークショーなどこれから新たな文化の発信地としてとても楽しみです!

そして只今ポンチセではランチ、ディナー共に一緒に働いてくださる方を募集しているようです!
興味のある方は @ainu_cuisine_poncise に連絡してみてください!

そんなこんなでインド旅中から遠隔で始まった内装も終わりまたまた投げっぱなしていたあれやこれを片付けながら自分のお店に向き合います!

一先ず皆様御神木詣りに新生ポンチセへ是非行ってみてください!

・DIARY